第七官界彷徨 尾崎翠を探して
 浜野佐知監督作品



●ビデオ版の通信販売●

 尾崎翠の世界を、全集1冊分の価格でお手元に! 日本国内はもとより、世界の映 画祭を経巡ってきた映画『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』ですが、時間の経過とと もに、上映する機会は確実に減っています。まだこの映画を未見の方、またもう一度 観たい方にお勧めしたいのが、ビデオ版です。
 微妙な明暗が魅力の本作ですが、気になる画質は、撮影部と照明部の技師さんが立 ち合って、改めて調整した、自信を持ってお勧めできるものです。尾崎翠の作品とと もに、このビデオをお手元に置かれては如何でしょうか。
 映画同様、このビデオ版も大手の流通ルートを通っていませんので、ビデオショッ プや、レンタル店、書店などにはありません。直接、上映委員会までお申し込みくだ さい。
 価格は1本<6千円+消費税300円+送料390円> です。

  <内容紹介>
■カラー作品。108分。
■監督=浜野佐知/脚本=山崎邦紀/撮影=田中譲二/照明=上妻敏厚/音楽=吉岡 しげ美
■キャスト=白石加代子/吉行和子/柳愛里/原田大二郎/白川和子/宮下順子/横 山通代/石川真希

【申込先】
 『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』
   上映委員会
 〒156ー0052
 東京都世田谷区経堂3ー24ー1
 (株)旦々舎
 TEL.03−3426−0820
 FAX.03−3426−1522
 e-mail:tantan-s@f4.dion.ne.jp

●映画パンフレットの通信販売●

 映画のパンフレットなのに、全集の編者である稲垣真美氏に対する痛罵や、難しい文学論など載せて、いったいこれは何だ? などと一部で評判の悪かったパンフレットですが、編集責任者(ヤマザキ)として言い訳すれば、98年当時の状況を反映していたのです。
 今でこそ、尾崎翠の名前は相当、一般にも流通していますが、当時はまず尾崎翠の作品がどういうものであるか、知ってもらうところから始めなければなりませんでした。また、映画製作の過程で、尾崎翠をどうも私物化しがちな稲垣氏が、具体的な障害として立ちはだかったのも事実です。
 ただ、楽屋裏のトラブルを公然化することには賛否両論あり、観客にはまったく関係ないことですので、映画のパンフレットには相応しくないという判断が優勢でした。しかし、稲垣氏の処世の問題はさておき、尾崎翠の権威、あるいは第一人者とされる氏の解説が、最初の創樹社版の全集の後に編まれたアンソロジーあたりから、恣意的な粉飾が加わり始めているのは、まぎれもない事実であり、そうした「定説」の批判から映画化の試みが始まったのです。
 そこで、あくまでヤマザキ個人の責任において、稲垣氏批判の一端を披瀝したのが、パンフレット所収の「お散歩、漫想家の領土を」でした。しかし、これはいわば私闘を含んでおり、本来の目的から言えば、従来の尾崎翠論とはまったく違った視角からの読解にアプローチしている、塚本靖代さんの「変な家庭の永遠の妹、小野町子」や、映画にモニター出演して頂いた加藤幸子さんと矢川澄子さんに対するインタビューこそ、新たな尾崎翠観を示すものです。
 最近、とても嬉しかったことのひとつは、『國文学』2000年3月号(學燈社)に、圧倒的なスケールの尾崎翠論「自動少女ー尾崎翠における映画と滑稽なるもの」を発表したリヴィア・モネさん(モントリオール大学教授)の参考文献リスト(同5月号)に、このパンフレットが記載されていたことです。
 昭和初期の専門的な翻訳書から、現代哲学にまでわたる広範な資料を渉猟された同氏が、こんな小さなパンフレットにまで目を通されていたことこそ驚異なのですが、ある程度のリスクを覚悟して踏み切った編集責任者としては、いささか感無量です。「かたじけない」というのは、こういう時に使う言葉なのだろうか、などとボンヤリ考えました。
 すでに1年以上経ったパンフレットですが、まだ在庫がありますので、興味のある方には通信販売でお頒けします。旦々舎(たんたんしゃ)まで申し込んでください。料金は一冊600円(送料200円)です。
<内容紹介>
イントロダクション/ストーリー/スタッフ紹介/キャスト紹介/「第七官界との出会い」響まりあ/インタビュー「尾崎翠と稲垣足穂は、すごくハイカラなの」矢川澄子「ふっと性を超える瞬間があって」加藤幸子/「お散歩、漫想家の領土を」山崎邦紀/「変な家庭の永遠の妹、小野町子」塚本靖代/「『尾崎翠』再評価の流れと『少女論』」塚本靖代/尾崎翠略年譜/鳥取へ行こう!/他、写真多数

【申込先】
 〒156ー0052
 東京都世田谷区経堂3ー24ー1
 (株)旦々舎 TEL.03−3426−0820
        FAX.03−3426−1522
e-mail:tantan-s@f4.dion.ne.jp